11、女性の花を咲かせる虚栄心 虚栄心の強い女とは
どんな人にでも、その人なりの魅力と言うものがあります。それは、男であれ女であれ同じこと。したがって、その人なりの魅力を自分自身で磨いていけば、それで良いわけです。ところが、どうしても他人と自分とを比較してしまうのも人の常。
そこで優劣が生まれ、優れていれば有頂天となり、劣っていると思えば劣等感に苛まれることにも。そして、劣等感からは、“自分だって!”との自己顕示欲がムクリと芽を出し、虚栄心の強い女、あるいは男となっていくのです。
こうした虚栄心は、とくに女性同士の間で多く見られることから、所詮、女性の敵はオンナとも言われるようです。
さて、フランスのベルクソンは、「本質的に笑うべき欠点は虚栄心である」と言い、同じくフランスのヒルティは「嫉妬と虚栄心の“二匹の蛇”を捨てよ」との言葉を残しております。
こうした先人の言葉の意味するところはなんなのでしょう。
要するに、“虚栄心”に支配されてしまうことにより、本当の自分を見失ってしまうから良くないのだとのことです。
自分を自分以上の存在に見せようとする、見栄っ張りの心に支配されてしまうと、人としての原点を見失ってしまうとのこと。さらにそこから、「堕落」がはじまるのだとの警句なのです。
ところが、そんな虚栄心の強い女も、あるいは男も、その心のとらえ方とも言えそうです。キレイな美しい自分自身を作っていこう、もっともっと自分を磨いていこうと、そんな前向きな心の糧となるのであれば、必ずしも、そう毛キライするものでもないのかもです。
とくに女性であれば、キレイになっていくことはなんの罪でもありませんし、男性からすれば願ってもないこと。
事実、自分に自信が持てず過小評価している女性というのは、なんとなく周囲に暗い雰囲気をまき散らすものです。
当然、魅力にも欠けるもの。こうした女性を彼女、もしくは妻としてしまった男性は、そんな彼女を励ますという、本当はしなくてもいい努力を強いられることにもなります。いわゆる、“花のある女性”とは、適度に虚栄心の強い女とも言えるわけです。
そんな自分だからこそ、より一層、魅力的な女性を目指そうと努力することもできるのです。すなわち、虚栄心の強い女とは、より良きオンナを作る肥料ともなるのです。