18、女性の精神力 女性の力とは
かつて、“女性は弱き生き物”なんて言われていたことがありました。いや、今日でも、まったくその通りとする男性もおられるかもしれません。
しかし、それはすでに時代錯誤というものです。今を生きる女性の力は、そんなものじゃありません。
確かに、筋力、腕力だけの話なら、あるいは世の中には女性の力を認めない男性もおれれるかもしれません。
ところが人の持つ“強さ”とは、何も筋肉だけではありません。
それよりは、むしろ知力や精神力、また忍耐力などといった、普段は目に見えないものの方が、より人間的な強さとは言えないでしょうか。
そして、それこそ女性の力なのでは・・。
さて、そうした観点からすると、女性は決して“弱い存在”ではないことが良く分かると思います。いや、むしろ女性の力は強いというエピソードがあります。
かの悪名高きホロコースト。第2次大戦中にナチス・ドイツが行った人類史上まれにみる蛮行。実に600万人ものユダヤ人たちが虐殺されたことで知られております。
強制収容所に連行され、死ぬまで強制労働させられたユダヤ人たち。
次々と倒れ死んでいく中で、最後まで頑張り通したのは、なにも屈強な男たちではなかったと言います。
なんと、まだ小さな子どもを抱えた若いお母さんたち。彼女たちは、自分が死んでしまったら、わが子はどうなってしまうのかとの思いから、最後の最後まで、粘りに粘り抜いたとのことでした。
この忍耐力、精神力、ガマンし耐え抜く力。わが子を守るという母性の力。これこそが、女性の力、まさに真骨頂というものなのでは。
すなわち、“わが子のため”、“わが幼子の命を守るため”との強い思い。これが普段はひ弱とも思える女性たちに、偉大なる女性の力を与えたのだとの逸話です。
さて、21世紀の現代、こうした女性たちの偉大なる力を、世の男性たちはこうした女性の力を素直に見つめ直し、尊敬し、ともに手を携えて、さまざまな困難を乗り越えていく時が来た、と言えるのではないでしょうか。